IVRy、音声AI領域で「聞き返し生成」を分離する 独自アーキテクチャの特許を取得 〜ハルシネーションの抑制と自然な音声対話を両立し、文脈理解に基づいた聞き返し文言を自動生成〜

対話AIプラットフォーム「アイブリー」を開発・提供する株式会社IVRy(本社:東京都港区、代表取締役/CEO:奥西 亮賀、以下「当社」)は、音声AI領域において「聞き返し(※1)生成」を分離する独自アーキテクチャの特許を取得したことをお知らせいたします。

対話AIプラットフォーム「アイブリー」を開発・提供する株式会社IVRy(本社:東京都港区、代表取締役/CEO:奥西 亮賀、以下「当社」)は、音声AI領域において「聞き返し(※1)生成」を分離する独自アーキテクチャの特許を取得したことをお知らせいたします。

本件はH04M(※2)分野における特許登録となり、ハルシネーションの抑制と自然な音声対話を両立しながら、文脈理解に基づいた聞き返し文言の自動生成を行う独自の対話AI技術です。

(※1)聞き返し:AIが文脈を理解して自発的に質問を返す機能
(※2)H04M:国際特許分類(IPC)における「電話通信」に関する技術分野。

特許概要

特許番号:特許第7865495号
特許権者:株式会社IVRy
発明の名称:音声自動応答装置、音声自動応答方法、及び、音声自動応答プログラム
登録日:2026年5月18日
URL:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7865495/15/ja

背景

近年、店舗やコンタクトセンターをはじめとするお客様対応の現場では、自律してタスクを遂行するAIエージェントや対話AIの実業務への本格導入が進んでいます。しかし実務においては、お客様の発話が曖昧であったり、複数の意図が混在していたりするケースが頻繁に発生します。このような場面では、正確な回答を返す前に適切な質問をAIが自発的に行い、お客様の意図を正確に絞り込むことが不可欠です。

従来のアプローチでは、あらかじめ定義されたシナリオ外のお客様の発話に対して、状況に応じた最適な問いかけを自動生成できないため、意図を特定しきれずに誤回答や対話が途切れてしまう課題がありました。電話先のお客様に自然に寄り添いながら必要な情報を引き出し、人と会話するようにスムーズに要望を解決へと導く柔軟性の確保が、対話AIの実用化における課題となっていました。

当社はこれまで、複数AIを組み合わせるなどハルシネーションを抑制し、信頼性の高い対話AIサービスを提供してまいりました。一方で、お客様の曖昧な発話から意図を絞り込むような、より柔軟な音声対話へのニーズも高まっていました。しかし、一般的な生成AI技術においては、ハルシネーションのリスクを排除しながら、状況に応じた臨機応変な切り返しを両立させることは困難とされていました。

特許技術の概要

この度当社が取得した特許は、信頼性と柔軟性を同時に実現する対話AIです。お客様への回答そのものはAIに作らせない一方、お客様の意図を絞り込むための「聞き返し」の文言だけをAIに自動生成させるという、独自の分離型アーキテクチャを採用しています。これにより、お客様の意図をより早く特定して最短で目的にたどり着くことが可能になります。

1.お客様の発話受信・意図推定:AIがお客様の発話からその意図を高度に認識・推定します。曖昧な発話であっても自動で意図を特定できる範囲が広がるため、有人転送が必要なケースが減り、オペレーター対応コストを削減できます。

2.回答の選択:最終的な回答は、ハルシネーションが入り込む余地のない定型データからのみ選択します。回答は定型データベースからしか返さないため、AIが事実と異なる情報を答えてしまうハルシネーションが起きません。コンタクトセンターや店舗電話応答など、誤情報が直接クレームや信頼失墜につながる現場での導入障壁を下げ、AIが嘘をつかない安心感を提供します。

3.「聞き返し文言」のAI生成:意図が曖昧な場合に限り、その場に最適な追加質問(聞き返し)をAIが状況に応じてリアルタイムに生成し、曖昧な問い合わせでも対話を途切れさせずに継続できます。従来のシナリオ型AIは、想定外の発話が来ると「申し訳ありません、もう一度おっしゃっていただけますか」などと繰り返すか、有人に転送するしかありませんでした。また、従来は「この発話にはこう返す」というシナリオをあらかじめ網羅的に設計する必要がありましたが、聞き返しをAIが動的に生成するため、設計・メンテナンスの工数や負担も軽減されます。

これにより、ハルシネーションを抑制しつつ、状況に合わせた自然な対話をAIが自発的に展開し、スムーズにお客様の要望を特定・解決できます。

本特許技術の優位性

今回当社が取得した特許(H04M分野)は、従来の音声自動応答システムや、生成AI業界の主流である「すべての対話をLLMに一括処理させる」アプローチが抱える課題を根本から解決するものです。
従来のプッシュボタン式システムは、繰り返しの階層操作により意図特定に時間がかかる一方、階層をなくすと的確に応えられないという課題がありました。また、最新のLLM一括処理においても、お客様の意図が曖昧な際にハルシネーションを引き起こすリスクが大きな障壁となっています。

本技術は、音声自動応答において「発話者の意図を的確に絞り込むこと」と「発話者の意図を迅速に特定すること」を両立するため、意図特定と回答選択を行う「第1機械学習モデル」と、文脈に応じた聞き返し文言を自動生成する「第2機械学習モデル」を完全に切り分けた、独自の「役割分離アーキテクチャ」を採用しています。この設計の新規性・進歩性が特許庁に認められ、この度の特許登録に至りました。

この仕組みにより、電話応答における最大のリスクであるハルシネーションを防ぎながら、状況に応じた自然な対話を実現します。「誤情報を返さない信頼性」と「人間のように柔軟に会話を進める能力」という、これまでトレードオフとされてきた要素の両立を可能にしています。
なお、本技術は対話AIプラットフォーム「アイブリー」においてすでに本番稼働中であり、現場での実用性と効果もすでに実証されています。

株式会社IVRy 代表取締役/CEO 奥西 亮賀 コメント

重要な顧客接点である電話応答では、AIのハルシネーションは重大なリスクとなる一方、画一的な定型応答のみでは曖昧な顧客ニーズに対応できません。今回特許を取得した聞き返し生成技術は、私たちが追求してきたハルシネーションゼロの信頼性と柔軟な音声対話を両立させる独自設計です。

音声AIエージェントの導入が本格化する2026年において、本技術は多くの企業が安心して高度なシステムを活用するための強固な基盤になると確信しています。今後も対話AIプラットフォーム「アイブリー」を通じて、独自の技術を誰もが利用しやすい形で社会に実装し、「最高の技術を、すべての人と企業に届ける」という当社のミッションをさらに推進してまいります。

採用情報

IVRyでは、音声対話システムを開発するエンジニアをはじめ、各領域のスペシャリストを積極採用しています。私たちのビジョンである「Making “Work is Fun” a reality.“働くことは、楽しい”を常識に変えていく」を実現するため、非連続な事業成長に挑む仲間を募集しております。

採用特設サイト: https://ivry.jp/lp-article/recruit/series-d/

対話AIプラットフォーム「アイブリー」:https://ivry.jp/enterprise/top/

アイブリーは、24時間365日稼働するAIが、電話応答を自動化・標準化し、業務効率と顧客体験の質を同時に向上させます。
通話内容を自動で文字起こし・要約・分析し、FAQの自動生成や意図分類、KPIモニタリング・指標化まで対応。SalesforceなどのSFAやCRM、主要データウェアハウスとの即時連携も可能で、データ活用が難しい非構造化データを「経営資源」へと変換します。
誤情報を返さない独自技術 "ハルシネーションゼロ" により、業務自動化の信頼性も担保。オートコールと有人対応とのハイブリッド運用にも対応し、通話データを起点とした継続的な業務改善と、データドリブンな意思決定を支援します。

導入企業は、大企業から中小企業まで、規模や業種を問わず、ホリゾンタルに導入されており、現在47都道府県・98業界以上 ※・累計60,000件以上のアカウントを発行し、累計着電数9,000万件を超えています。

※:日本標準産業分類(令和5年)の中分類99業界をもとに計測、2026年5月末時点

株式会社IVRyについて

会社名
株式会社IVRy
代表者
代表取締役 奥西 亮賀
設立年月
2019年3月
所在地
〒108-0073
東京都港区三田三丁目5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー10F
電話番号
050-3204-4610
会社HP
https://ivry.jp/company/

株式会社IVRy(読み:アイブリー)は、月額3,980円から利用できる対話AIプラットフォーム「アイブリー」を運営・開発しています。