コールセンターの費用相場は?外注と内製の料金を比較解説

コールセンターの導入を検討する企業にとって、内製(自社構築型)と外注(アウトソーシング型)のどちらを選ぶべきか、その判断は重要な経営課題となっています。費用対効果を最大化し、持続可能な運営体制を構築するためには、それぞれの特徴や費用構造を十分に理解することが必要です。
本記事では、内製と外注、それぞれのコールセンターのメリット・デメリット、導入費用などを具体的に比較し、サービス選びのポイントを解説します。
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資料をダウンロードコールセンター運営コストを比較:内製とアウトソーシングの費用相場
コールセンターの費用は、大きくわけて次の4つの項目で構成されています。
人件費 :オペレーターや管理者の給与、採用・研修費用。
設備費用 :電話システムやコールセンターシステム、PCなどの導入費用。
通信費 :通話料金やインターネット接続費用。
運用管理費 :オフィス賃料、光熱費、システム保守費用など。
内製の場合は、上記全ての費用を自社で負担します。初期投資と継続的な運用コストが大きく、柔軟な拡張や繁忙期・閑散期の人員調整も課題となります。一方、外注型では、これらの費用が月額料金や従量課金に含まれるため、初期費用を抑えられるのが特徴です。
内製(自社構築型)コールセンターの費用と特徴
自社でコールセンターを構築・運営する内製(自社構築型)を選択する場合、初期投資と継続的なランニングコストが発生します。以下は、10席規模のコールセンターを想定した費用の目安です。
内製型コールセンター費用相場(10席規模の例)
- 初期費用:500万~1000万円(システム導入、設備設置など)
- 月額費用:100万~200万円(人件費、通信費、オフィス賃料など)
内製型コールセンターのメリットは、自社業務に合わせた柔軟な運用が可能で、顧客対応の質向上や独自ノウハウの蓄積ができる点です。また、機密情報を社内で管理でき、情報漏洩リスクを軽減できます。
メリット | デメリット |
|---|---|
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一方、初期投資が高額で、設備導入や人材育成、運用管理の負担が大きいことがデメリットです。さらに、繁忙期と閑散期の波に対応する人員管理が難しく、稼働率が低下する時期にはコスト効率が悪化する可能性があります。
内製型は、長期的な運用を視野に入れ、十分なリソースを確保できる企業 に向いています。
外注(アウトソーシング型)コールセンターの費用と特徴
専門業者にコールセンター業務を委託する外注(アウトソーシング型)は、自社で設備や人材を用意する必要がないため、比較的スピーディーかつ低コストでコールセンター機能を導入できる選択肢です。
費用は主に初期費用と月額利用料で構成されます。代表的な料金プランには、毎月定額の「月額固定制 」や、対応件数に応じた「従量課金制 」があり、提供サービスや契約内容によって詳細は異なります。
外注型コールセンター費用相場
- 初期費用:1万円〜5万円程度
- 月額基本料金:15万円〜30万円程度(席数や対応時間により変動)
- 従量課金:1コールあたり800円〜1,500円程度
※これらの費用は業務の複雑さや専門性、対応時間帯によって大きく変動する可能性があります。
外注型コールセンターのメリットは、専門的なノウハウを持つ事業者に委託することで、高品質な顧客対応と迅速な運営が可能になる点です。柔軟なリソース調整ができるため、コスト管理がしやすく、初期費用を抑えられるのも利点です。
メリット | デメリット |
|---|---|
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一方、月額費用が固定化することや、自社の業務フローに完全には適合しない場合がある点がデメリットです。さらに、委託先に依存するため、品質管理が難しく、情報漏洩リスクへの対策も必要です。
外注型コールセンターは、立ち上げから運用までを効率的に行いたい企業や特定の業務だけを外注することで、社内リソースをコア業務に集中させたい企業 に適しています。
詳しくは関連記事の「コールセンター代行おすすめ17選を徹底比較!料金や選び方も」をご覧ください。
コールセンターの料金体系と費用内訳
コールセンターの費用構造を正しく理解するためには、まず料金体系と費用の内訳を知ることが不可欠です。特に外部委託を検討する場合、料金体系によってコストパフォーマンスが大きく変動します。
ここでは、代表的な4つの料金体系と、内製・外注それぞれで発生する費用の内訳を詳しく解説します。
4つの料金体系をメリット・デメリットで比較
コールセンター代行(アウトソーシング)の月額料金は、主に以下の4つの体系に分類されます。自社の問い合わせ量や業務内容に合わせて、最適なプランを選ぶことが重要です。
料金体系 | 概要 | 費用相場(月額) | メリット・デメリット |
|---|---|---|---|
月額固定型 | 一定のコール件数までを固定料金で対応 | 10万円~50万円 | メリット: 予算管理がしやすい。 |
従量課金型 | 対応したコール件数に応じて課金 | 案件による | メリット: 無駄なコストが発生しない。コール数が少ない、または変動が大きい場合に適している。 |
成果報酬型 | アポイント獲得などの成果に応じて課金 | 案件による | メリット: 成果が出なければ費用を抑制でき、費用対効果が高い。 |
席数契約型 | 専任のオペレーター席数を確保する契約 | 20万円~50万円/席 | メリット: 高品質で専門性の高い対応が期待できる。 |
詳しくは関連記事の「コールセンター委託のメリット・デメリット、費用、選び方を徹底解説」をご覧ください。
格安の電話代行では基本的な電話受付対応のみが基本料金に含まれており、それ以上の対応には追加料金が発生する場合が多くあります。自社が現在行っている電話対応のうち、何件ぐらいを外部委託したいかを明確にしておきましょう。
初期費用の内訳と相場を解説
コールセンターの立ち上げには、初期費用が発生します。内製と外注ではその内訳が大きく異なるため、注意が必要です。
内製の場合の初期費用内訳
自社でコールセンターを構築する場合、主に以下の費用がかかります。
- システム導入費: PBX、CTI、CRMといったシステムのライセンス費用や設定費用。
- 設備費: PC、デスク、ヘッドセットなど、オペレーターが業務を行うための物理的な設備購入費用。
- 物件取得費: オフィスを借りる際の敷金、礼金、内装工事費など。
- 採用・研修費: オペレーターの求人広告費や、採用後の研修にかかる人件費など。
外注の場合の初期費用内訳
外部へ委託する場合の初期費用は、主に以下の項目で構成されます。
- システム設定費: 委託先が使用するシステムへの初期設定にかかる費用。
- 業務フローの設計費: 自社の業務に合わせた応対マニュアルやフローを構築するための費用。
- オペレーターへの初期研修費: 業務を担当するオペレーターへの研修にかかる費用。
簡易なプランでは初期費用が無料の場合もありますが、大規模で複雑な業務を委託する際は、数十万円から数百万円かかることもあります。
運用費用の内訳と人件費率の目安
コールセンターの運営において、最も大きな割合を占めるのが人件費です。
10席規模のコールセンター(オペレーター10名、管理者2名)を内製で運営する場合、人件費だけでも月額300万円~500万円が相場とされています。これにはオペレーターや管理者の給与に加え、社会保険料などの福利厚生費も含まれます。
人件費以外には、システムのライセンス料や保守費用、オフィスの賃料、通信費などが継続的に発生する主な運用費用です。
コールセンター費用の勘定科目
コールセンター運営にかかる費用は、経理上、以下のような勘定科目に分類されます。予算策定や費用管理の際に参考にしてください。
- 人件費: オペレーターや管理者の給与、賞与、福利厚生費。
- 通信費: 電話回線やインターネット回線の利用料。
- 地代家賃: オフィスや事務所の賃料。
- 消耗品費: ヘッドセットやPCなど、比較的少額な備品の購入費。
- 支払手数料・業務委託費: 外部業者に業務を委託した場合の費用。
- リース料: PBXなどの機器をリース契約で導入した場合の費用。
【料金表あり】規模別の費用シミュレーション
内製でコールセンターを立ち上げる場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。あくまで一般的な目安ですが、事業規模別の費用感を以下の表にまとめました。
ただし、導入するシステムのグレードやオフィスの立地、採用する人材のスキルなど、様々な要因で費用は大きく変動します。
規模 | 初期費用 | 運用費用(月額) |
|---|---|---|
小規模(〜5席) | 30万円〜 | 50万円〜 |
中規模(10〜20席) | 100万円〜 | 150万円〜 |
大規模(50席〜) | 300万円〜 | 500万円〜 |
詳しくは関連記事の「小規模コールセンターシステムおすすめ8選!費用や機能を徹底比較」をご覧ください。
「運営コストが半減」は、どの企業でも実現可能な目標です。もちろん、すべての企業で一律に半減するわけではありませんが、これまで電話応答に多くの人員を割いていたり、高額な外注サービスを利用していたりした企業であれば、十分に目指せる目標と言えます。
重要なのは、どの業務を自動化するかを見極めることです。問い合わせ全体の4〜7割は定型的な内容とも言われます。これらを月額数千円から利用できるアイブリーで自動化できれば、人件費や外注費を圧縮でき、結果として運営コストの大幅な削減に繋がります。
コールセンター運営費用に関する注意点
コールセンターの運営費用を検討する際、内製と外注のどちらを選ぶにしても、表面的な金額だけでなく、潜在的なコストやリスクを理解しておくことが重要です。
安易な判断は「思ったより費用がかさんだ」「期待した効果が得られなかった」といった事態を招きかねません。ここでは、内製型と外注型それぞれで確認すべき費用面のポイントを解説します。
内製型コールセンターの注意点
自社でコールセンターを構築・運営する内製型は、自由度が高い一方、見落としがちなコストに注意が必要です。
初期費用だけでなく、以下のようなランニングコストを十分に把握し、計画に織り込みましょう。
- 人件費関連(採用・研修・給与・福利厚生)
- システム関連(維持管理・ライセンス更新)
- 固定費関連(オフィス賃料・通信費・光熱費)
- 人員管理関連(繁忙期・閑散期の調整コスト)
外注型コールセンターの注意点
コールセンター業務を外部に委託する外注型は、契約内容や品質管理に関する費用面に注意が必要です。確認すべき主なポイントは以下の通りです。
料金体系の詳細確認
- 基本料金に含まれるサービス範囲、超過料金の条件
- コール単価・時間単価
- 最低利用期間・コール数の有無
- オプションサービスにかかる費用
品質担保とコストのバランス
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