しつこい営業電話や迷惑電話に悩まされていませんか？ 断ってもかけてくる業者は多く、ブロックしても別の電話番号でかけてくるケースもあります。そんな迷惑な営業電話を諦めさせるには、一体どうしたら良いのでしょうか？ 　

この記事では、しつこい・迷惑な営業電話から解放されるために行うべき、効果的な対策を詳しく解説します。

なぜ営業電話は迷惑なのか

営業電話や迷惑電話に対する不快感は、多くの人が共通して抱く感情です。本音では「うざい」と感じてしまう人も少なくないでしょう。その背景には、主に以下のような理由があります。

• 時間の侵害：相手の都合を顧みず、一方的に話し続ける行為は、貴重な時間を奪うものであり、ストレスの要因となります。

• 強引な勧誘：相手のニーズを無視し、一方的に商品やサービスを売り込もうとする行為は、心理的な圧力を感じさせます。

• 執拗な連絡：一度断ったにもかかわらず、何度も電話をかけてくる行為は、相手の精神的な疲労や不快感を増大させます。

これらの理由から、営業電話を「うざい」「迷惑」と感じるのは、ごく自然な反応であるといえます。このようなストレスを避けるためにも、適切な営業電話対策が必要です。

特定商取引法の観点での「迷惑電話」の定義

特定商取引法第17条では、相手が契約を拒否した後の再勧誘を禁じています。「いりません」「契約しません」といった明確な言葉はもちろん、「迷惑です」「もう電話しないでください」といった表現も、勧誘を断る意思表示として扱われます。

禁止の対象は電話をかけた担当者個人にとどまらず、事業者全体に及ぶため、担当者を替えて再度電話をかける行為も違法です。したがって、一度断った相手に繰り返し発信される営業電話は、法律上「迷惑電話」と判断できます。

参照1：電話勧誘販売に対する規制｜特定商取引法ガイド（消費者庁）

参照2：法第１７条の考え方について｜特定商取引に関する法律第３条の２等の運用指針（消費者庁）

迷惑な営業電話のよくある例

迷惑な営業電話には、いくつかの共通パターンが見られます。次のような電話は、営業電話の可能性が高いでしょう。

• 役職名で曖昧に呼び出す
  「社長様はいらっしゃいますか」「ご担当者様におつなぎください」など、担当者名を指定せずに役職だけで話そうとします。本当に用件がある相手なら、担当者名を把握しているはずです。

• 電話の向こう側が騒がしい
  コールセンターから一斉発信している場合、周りの話し声やキーボードの音といった雑音が聞こえがちです。電話口が騒がしい場合は、大量発信型の営業電話かもしれません。

• マニュアル通りの機械的な話し方をする
  多くの相手に同じ内容を伝えているため、台本を読み上げるような一本調子の話し方になりがちです。こちらの話を聞かずに一方的に話を進めようとするのも、営業電話の典型的な特徴といえます。

営業電話の見分け方について詳しく知りたい方は、「営業電話の見分け方とは？業務を中断させる営業電話にもう悩まない！」をご覧ください。

しつこい営業電話をかける会社の特徴

電話によるしつこい営業活動を行う会社には、いくつかの共通する特徴があります。

• 断ってもかけてくる：明確に不要と伝えても、しつこく勧誘を続ける。
• 異なる番号から繰り返し電話する：ブロックや着信拒否設定をしても、別の番号でかけてくる。
• 特定商取引法のルールを守らない：消費者が拒否しているにもかかわらず、強引に契約を迫る。
• 自動発信システム（オートコール）を使用：機械的に大量発信するシステムを利用し、無差別に電話をかける。

こうした特徴を持つ会社からの電話には、以下のような具体的な営業電話対策を実践しましょう。

しつこい営業電話への効果的な対策・対処法

対策1. 営業電話の断り方を決めておく

営業電話に対応する際、明確に断ることができずに、話を長引かせてしまうケースは少なくありません。あらかじめ断り方を決めておくことで、不要な会話を避け、断るストレスも軽減できます。

断り方のポイントは、相手に失礼のないように配慮しつつ、毅然とした態度を示すことです。以下のようなフレーズが効果的です。

• 「弊社では、電話での営業は一切お断りしております」
• 「〇〇（商品やサービス）は必要としておりませんので、今後のご連絡はご遠慮ください」
• 「今後、〇〇（商品やサービス）が必要になった際はこちらからご連絡します」

より詳しい断り方のコツや、状況別の例文については、こちらの記事で解説しています。あわせて参考にしてください。

関連記事：営業電話の上手な断り方とは？断り方のコツや例文を紹介

対策2. 未登録の電話番号からの着信は極力出ない

営業電話の多くは未登録の電話番号からかかってきます。そのため、重要な連絡先を電話帳に登録し、登録されていない電話番号からの着信には極力出ないようにすることが効果的です。

ただし、登録されていない番号の中にも重要な電話が含まれる場合があります。ナンバーディスプレイや電話帳アプリの逆引き機能、インターネットの迷惑電話データベースなどを活用して、発信元を確認しましょう。また、留守番電話を設定しておき、メッセージを確認してから折り返すことも有効です。

対策3. 一度受けた営業電話は着信拒否設定する

一度受けた営業電話の番号は、速やかに着信拒否の設定をしましょう。ナンバーディスプレイ対応の電話機やスマートフォンの場合は、着信履歴から簡単に着信拒否設定（またはブロック）が可能です。

会社では、どの番号を着信拒否したのかを社内共有しておくと良いでしょう。ただし、迷惑電話業者は電話番号を変えてかけてくる場合もあります。着信拒否設定後も、知らない番号からの着信には引き続き注意しましょう。

対策4. 営業電話対策ツールを導入する

しつこい営業電話を的確にフィルタリングするには、営業電話対策ツールの導入が効果的です。代表的なツールとして、IVR（電話自動応答システム）や迷惑電話フィルタリングアプリがあります。

IVR（電話自動応答システム）

IVR（電話自動応答システム）は、着信時に「〇〇に関するお問い合わせは1番、営業の方は2番を押してください」といった音声ガイダンスを流し、用件に応じて適切な担当者へ自動で振り分けるシステムです。

担当者につながる前に営業電話をフィルタリングできるため、営業電話対応の負担を軽減できます。クラウド型IVRはオンプレミス型に比べて初期費用を抑えやすく、短期間での導入が可能です。

実際にどのように対応されるのか知りたい方は、以下から体験ができます。

次のボタンから「0800-170-8378」に発信すると、電話をかける側としてIVRyの迷惑電話対策機能を気軽に体験いただけます。フリーダイヤルなので、通話料は無料です。

発信後、音声ガイダンスに従って体験したい機能の番号を押してください。

※デモ電話には個人情報の取り扱いが適用されます。

迷惑電話フィルタリングアプリ

迷惑電話フィルタリングアプリは、迷惑電話番号データベースと照合し、着信時に警告を表示したり、特定の番号を自動で着信拒否したりする機能があります。アプリをダウンロードすることで手軽に導入できるのがメリットですが、データベースに登録されていない番号には対応できない場合があります。

対策5. 悪質な会社には法律に基づく対応を検討する

断ってもかけてくるなど、しつこい営業電話が改善されない場合、法律に基づく対応も視野に入れましょう。例えば、特定商取引法では、訪問販売や電話勧誘販売など、消費者トラブルが発生しやすい取引において、消費者の意思に反して執拗に勧誘したり、不適切な説明をしたりすることを禁止しています。違反行為を行った事業者には、行政指導や罰則が科せられることがあります。

このような営業電話を受けた場合、消費者庁の「消費者ホットライン（188）」に相談すると、適切なアドバイスを受けることができます。また、通話記録や発信元の情報を記録しておくことで、被害を証明しやすくなります。

参考：特定商取引法ガイド

迷惑電話・営業電話が事業に及ぼす悪影響とは

迷惑電話や営業電話は、会社や事業の運営に悪影響を及ぼす可能性があります。

頻繁な不要電話は、従業員の集中力を削ぎ、生産性の低下を招くだけでなく、ストレスを増加させる要因にもなります。また、不要な電話対応に追われることで重要な顧客対応が遅れ、顧客満足度が低下することも考えられます。

結果として、業務効率の悪化や企業イメージが損なわれるリスクがあるため、事業者は迷惑電話や営業電話への適切な対策を講じることが重要です。

【独自調査】業務の電話対応による課題「従業員のストレス増加や離職」が38.3%

編集部で実施した「電話対応の課題でどのような問題が発生しているか？」とのアンケートでは、「従業員のストレス増加や離職」（38.3%）、「コア業務の生産性低下」（19.6%）、「機会損失」（18.7%）などの回答が目立ちました。

Q：電話対応の課題により、どのような問題が発生していますか？

（調査名：企業の電話対応に関する課題調査、調査対象：企業で勤務する20〜65歳の男女、有効回答数：200件、複数回答可、調査実施日：2025年8月18日）

調査手法：インターネット調査、調査実施会社：株式会社IVRy

迷惑電話対策にはアイブリーが効果的

迷惑電話は着信拒否や迷惑電話防止サービスを利用することで、ある程度は防げるかもしれません。しかし、どちらの方法も登録できる電話番号に上限があり、迷惑電話を完全に防ぐことは難しいのが現状です。

迷惑電話対策に悩んでいる企業に、ぜひ検討していただきたいのが電話自動応答「アイブリー」です。

「アイブリー」は、完全無料でお試しいただけるクラウド型のIVR（電話自動応答）サービスで、電話の自動応答をはじめ、通話録音、ブラックリスト設定など迷惑電話対策に関するさまざまな機能を備えています。

実際に、「アイブリー」を活用し、営業電話を大幅に削減して業務効率化に成功した企業の事例を3つご紹介します。

営業電話を90%削減：株式会社Oxxx

幼児食冷凍宅配サービス「mogumo」を運営する株式会社Oxxxでは、1日にかかってくる電話のうち半数以上が営業電話であり、その対応で業務がたびたび中断することに課題を感じていました。

「アイブリー」導入後、顧客からの電話はフリーダイヤルへ、営業電話は問い合わせ用のメールアドレスへ案内を分けることで、必要な電話だけを受けられるようにしました。

結果、かかってくる営業電話の9割を削減することに成功。電話対応のストレスから解放され、本来の業務に集中できる環境を実現しています。

【導入事例】自動応答でお客様からの電話はカスタマーサポートへ案内。営業電話も9割削減し業務効率化が実現

AIによる対応と分岐設定で重要な問い合わせに対応：株式会社エモーションテック

株式会社エモーションテックでは、月に約100件の着信のうち9割を占める営業電話と重要な問い合わせとの振り分けができず、対応に多くの手間がかかっていました。

そこでアイブリーの「分岐設定」を活用し、「サービス導入検討は1番」といった案内で優先度を明確化。さらに、導入検討の顧客には背景を深掘りする質問を、営業電話にはAIで要件のみを伺うなど、相手に応じた最適なアナウンスに設定しました。

これにより、重要な問い合わせに迅速に対応できる体制を整えつつ、営業電話への対応工数を削減することに成功しています。

【導入事例】AIによる柔軟な対応と分岐設定で重要な問い合わせにスムーズに対応！営業電話の負担も削減

営業電話の6割を自動化：クラウドエース株式会社

クラウドエース株式会社では、代表電話にかかってくる月300件の電話のうち、6割が営業電話で、その対応が特定の部署の大きな負担となっていました。

「アイブリー」導入後、営業電話にはWebサイトの問い合わせフォームへ誘導するように設定。AIが応答した段階で多くの営業電話が離脱し、さらに残りの電話もフォームへ誘導されるため、スタッフが直接対応する工数は大幅に削減しています。

【導入事例】AI電話代行で月300件の電話応答を効率化！6割を占めていた営業電話への応答を自動化し、コア業務に集中できる環境を実現

アイブリーで迷惑電話・営業電話をブロックして業務に集中する方法

IVR（自動音声応答システム）を導入することで、迷惑電話や営業電話の効果的な抑制が期待できます。

営業電話・非通知電話・海外からの電話など、迷惑電話の多くは、勧誘や詐欺のために相手と直接会話し、交渉や情報収集をすることを目的としています。

無差別にかけられるこのような電話は、音声ガイダンスの分岐メニューをたどることを避ける傾向があり、IVRが一次対応することで目的を達成できないと判断し、電話を諦める可能性があります。

「アイブリー」では、アカウント登録をするだけで最短即日でIVRを導入でき、迷惑電話や営業電話をすぐにブロックすることが可能です。

迷惑電話・営業電話ブロック用の分岐ルールを作成する

アイブリーでは、用件ごとに分岐ルールを設定し、さまざまな応対方法で迷惑電話・営業電話をブロックできます。

迷惑電話・営業電話をブロックする分岐ルールの設定方法を紹介します。

方法1：音声案内で営業電話をブロックする

「サービス紹介のお電話」「その他の問い合わせ」などの分岐を作成し、自動音声ガイダンスにより『営業電話は受け付けておりません』といった案内で終話することで、営業電話のブロックが可能です。

方法2：SMS送信で問い合わせフォームやメール対応へ誘導

電話は取りたくないけれど、用件は知っておきたいという場合は、相手に対して問い合わせ先のメールアドレスやフォームを記載したSMSを送信し、Web対応を促す設定が有効です。

方法3：AI受付で用件を文字情報として承る

アイブリーでは、AIが人の代わりに用件をヒアリングをし、文字に起こした状態でメールやSlackなどのチャットツールに通知することもできます。

しつこい迷惑電話や非通知電話はブラックリストに登録する

ブロックしても何度もかけてくる電話番号は、ブラックリストに登録して電話をつながないようにすることもできます。

また、非通知番号は一律でつながないようにする設定も可能です。

アイブリーは全無料で始められ、迷惑電話や営業電話を効果的にブロックできます。

素早く・簡単に迷惑電話や営業電話をブロックしたい方は、まずはアイブリーの無料トライアルをお試しください。

※2025年11月1日、料金プランの月額料金およびサービス内容を改定させていただきました。今後もお客さまに安心してご利用いただけるサービスを提供してまいります。

料金プランの改定内容について詳しくは、下記のURLからご確認ください。

https://ivry.jp/pricing/